今回はニュージーランド滞在中に絶対に挑戦したかったトンガリロクロッシングに挑戦しました。
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トンガリロ国立公園(Tongariro National Park)
トンガリロ国立公園(Tongariro National Park)はニュージーランドの北島タウポ市から車で約2時間のところに位置します。ニュージーランドには14の国立公園がありますが、トンガリロ国立公園はニュージーランド最初の国立公園で1991年にはユネスコ世界遺産に登録されました。
世界遺産をトレッキングできちゃうって本当に贅沢な体験ですよね。ニュージーランドでは火山地帯を超えて行く最も素晴らしい価値のあるトレッキングコースとして有名です。
その絶景を自分の目で見てみたいと年間25万人の観光客が訪れ1日トレッキングを楽しんでいます。約18.5キロメートルの距離を7~8時間かけてトレッキングしていきます。
トレッキングに参加する為には、最低でも前日に予約をしなければいけません。宿泊地のあるナショナルパークでは基本的にどの宿泊先でも予約が可能です。送迎用のバス代が20~30ドルかかります。10月~4月の間はトレッキングのベストシーズンとされていて、私は夏場の2月に訪れました。
トンガリロ クロッシングの持ち物
早朝起きて入念に準備体操を行いました。なにせ半日以上も歩くトレッキングは人生初めてで不安と期待で胸がいっぱいでした。
しっかりとアキレス腱を伸ばしておくことをオススメします。夏場は、サングラス・日焼け止め・帽子・タオルは必ず用意しておいてください。なんと日本の7倍も紫外線が強いので安全と将来のシミ予防のために…。水2リットルとお昼と軽食(ナッツバー等)も各自で持参してください。急な天候の変化に備えてレインコートも持って行きました。持ち物はすべてリュックに入れて両手が使える状態がオススメです。服装はヨガ用スパッツと通気性の良い半袖の下に発汗性の良い長袖を着ていました。(日焼け対策の為)ほとんどの人は、半袖でしたが、日焼けが気になる方は長袖着用をオススメします。靴は普通の運動靴で行きました。特にトレッキングシューズを用意する必要はありません。
トンガリロ クロッシングをスタート!
バスが朝6時に迎えにきて、ナショナルパークの宿泊施設からマンガテポポと呼ばれる出発地点までバスで25分ほどかけて向かいました。バスの運転手さんからカードを渡され帰りのバスの説明を受けて、いざ世界遺産のトレッキングへ出発です!!
清々しい朝日とルアペフ山を見る事ができます。
ベストシーズンということもあり、沢山の人で賑わっていました。最初の出だしは、スキップでもしたくなるほど平たんな砂利道が続きます。トンガリロの見どころはマンガテポポ(出発地点)→ソーダスプリング→ナウルホエ山→レッドクレーター→エメラルドレイク→ゴールです。
平たんな道の途中に最初のトイレ休憩の場所にたどり着きます。ここで炭酸水の泉ソーダスプリンが見れるそうなのですが私は気付かずに通り過ぎてしまっていたようです(笑 トイレは数個しかなく長蛇の列なのである程度並ぶ覚悟は必要です。私は最後のトイレ休憩場所でしか利用していませんが、決してキレイではないのでご了承を…。念のためティッシュペーパーを用意しておくと安心です。
次第に階段と登りの道が増えていきます。道はある程度舗装されていて歩いやすいのですが、階段の幅が狭いので後ろの人のプレッシャーも感じます。時には「先に行ってください!」と声をかけて、あくまで自分のペースで登りました。地味に長く続く階段は果てしなく続く道の様にも感じました。しかし、目に触れる景色は分単位で新しい物に変わるためすべての場所を写真に収めたくなるほど新鮮で絶景でした。
ナウルホエ山はロード・オブ・ザ・リングの「滅びの山」の撮影場所として使われました。こんな場所に機材を運んで撮影とは本当に大変だったと思います。もう1度映画を見なくてはという気持ちにさせました。
次の見どころレッドクレーターは本当に感動しました。断崖絶壁なこの絶景!ちなみにこんなに危ない場所でも柵やロープはなくすべて自己責任になりますので、足場の悪い場所は注意して写真撮影を行ってくださいね。自然をそのままの姿で残しているのがなんともニュージーランドらしいです。レッドクレーターでお昼の時間になったので、持参していたサンドイッチを絶景を見ながら楽しみました。
そして坂道、平たんな道、坂道を繰り返しよく写真で紹介されているエメラルドレイクとブルーレイクにたどり着きました!
この景色を見た時の達成感といったらないですよ。疲れ果てていたはずなのに、ジャンプして写真をとるぐらいの元気がこみ上げてきました(笑 ちなみにこの非現実的なエメラルドブルーの色は火山地帯から浸出したミネラル分によって生じるらしいです。砂漠の中にあるオアシスのように見えました。ここはもっとも撮影人気スポットなので人混みに負けずに是非最高の1枚を撮ってみて下さい。
実はこの絶景を目にした後が1番の危険な道になります。全く舗装されていない自然のままの砂利の坂道を下っていかなくてはいけないのです。その足場の悪さで転倒している人も多かったです。手足をつけば大事には至らないのですが…結構怖いです。
アドバイスとしては、まっすぐ歩かずにカニのように横向きで体制を落として歩くと安定して歩きやすいです。決して走ったり無茶はしないでくださいね。
レイクを過ぎるとまた平たんな道や坂道が続きます。合計6時間歩いたところからは、森林浴のような森の中の道に入ります。日陰になっていて、気持ちよく歩くことができるので疲れともうすぐゴールという期待感からテンションも上がってきます。約1時間後にようやくゴールにたどり着きました。
喜びを分かち合う参加者や歓声を上げる人達もいました。言葉にできない達成感と汗ですべてがデトックスしたような清々しい気持ちになりました。このトレッキングを達成したら何も怖くないという気分になれます。
帰りは、宿泊施設からのバスに乗って戻りました。沢山のバスが停車していてなんとも分かりずらいので乗り過ごさないように注意してください。迷った時はバスの運転手さんに確かめてみましょう。
宿泊施設にもどり、バスタブに入ったときは全身の疲れが解き放たれていく気分でした。宿泊施設を選ぶときは、バスタブ付きだとクロッシング後の疲れも癒してくれますよ。2日間ほど全身の筋肉痛に襲われましたが、今でも最高の思い出です。このクロッシングで運動やハイキングを好きになるきっかけになります。
ニュージーランド北島に旅行の際は、トンガリロクロッシングで奇跡の絶景をあなたの目で確かめてください。非現実的な世界で火星にいるような風景があなたを待っています。トレッキング中にみかけた人の中で、10歳ぐらいの子どもから70歳前後の方までトレッキングされていました。1番驚いたのは、赤ちゃんを背負って参加している夫婦がいたことです。距離的には長いトレッキングですが、沢山の年代の方が挑戦されているので是非この感動を味わってみてください。
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